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貝印Stainless steel 両刃カミソリ替刃 レビュー

 Kai Gold Stainnless使用時から気になっていた貝印の両刃カミソリ用の替刃です。フェザー・ハイステンレスと並んで非常に評判が良い替刃です。海外のどのコミュニティサイトでも悪い話が出ていないこの替え刃、めっちゃ高いし国内で売ってないし、先日Kaiゴールドステンレスが非常に良くって、これが両刃カミソリ用の替刃になっていたら最高だな、などと色々妄想が捗るくらい興味があったのでテストせずには居られない。

 サンプルセットに入っていたので満を持してレビュー開始します。

Kai Stainless Steel

 実は先日、貝印のお客様相談室にこれを国内で販売しないのかと聞いてみたらきっぱりその予定は無いと言われました涙。包装紙を取ると替刃にブランドの印字とかも全く無いこのブレード、サンプルパックを買った時、何も印字されていないのっぺらぼうなこの替え刃が入ってました。逆の意味で目立ち、これがKaiの替刃だと一発で判別できたのはいいですが、売る気あるのか無いのか、色々ハテナマークが頭の上に浮かびます。

 この替刃、Razor Blade Clubではクロームとテフロンのダブルコートされているという表記がありますが、他の記事では何もコートされていないという報告もあります。日本で販売されていればサイトに明記されると思うのですが、この替刃は国内で販売されていないので不明。感触で推測するしか無いと思います。  先日のVoskhodの好印象が蘇り、期待度MAX、ではさっそく!




レビュー初日

 

holder: Gillette Superspeed

blade: Kai stainless steel

soap: Stirling soap co. VAREN

brush: DSC synthetic 26mm

preshave-soap: Ach Brito Glyce Classic Scent Pre-Shave Soap

after-shave: Stirling soap co. Uncented balm


 Gillette Superspeedでテストします。刃の感触がはっきり解るのでこれで開始します。ミューレR89は恐らく国内で最も使用されている両刃カミソリだと思うので、それでテストするのが妥当だとも思いますが、正直マイルド過ぎて替刃の性質を隠してる気がします。なので基本的にはこっちでテストしたいかなと、剃れ味はメルクール34CとミューレR89の中間ぐらいの攻撃性です。もしアグレッシブ過ぎるようならマイルド系ホルダーにチェンジするつもりで開始。


【使用感】

 最初の感覚は、WILKINSON SWRODを更に滑らかにした感じ、いままで経験した中で最も滑らかに感じます。

 文字通りヌルヌル剃れます。切れ味はVoskhod程では無い気がします。言うまでもなくフェザーのほうが鋭く感じます。WILKINSON SWORDに近い気がします。

 やはりテフロンコートで感じるのと同様の滑らかさを感じます。WILKINSONよりも滑らかに感じるのでダブルコートしてある可能性も考えられます。なのでコーティングあり派に投票します。

 今回もプレシェーブソープを使い、ヒゲを柔らかくして潤滑が良くなっているのでそれも含めての話ですが、肌の刺激が最小でした。シェービング後の、ヒリヒリとは行かないまでも肌が多少熱を持った感覚も軽微、そして短時間にそのような違和感が消えました。経験した中では最短記録です。肌の回復が段違いに良いです。ここまで違和感が少ない替刃も始めてです。現時点の感覚ではPERSONAなどを抜いて最も低刺激です。試しに同じ箇所を複数ストロークしたり、刃の押しつけ圧を強めにしたりしましたが、それでもヒリヒリ感は残りませんでした。


 ただ、Voskhodを経験した直後なのでもう少し切れ味が欲しいとも感じました。これはホルダーで調整することも出来そうなのでこの替え刃を自分の主力とする場合はホルダーをチェンジすれば良いのかも知れないと思います。

 海外のレビューなどを見ると、Kaiは二日目以降剃れ味が増すとありました。二日目以降の性質が変わるのはままあることなので、それならば使用回数によってホルダーを変えますか。

 少なくとも初日にありがちな雑さを全く見せない切れ味にはすごく印象が良いです。替刃の価格が倍しますのでそのあたりが少し躊躇するのですが、使用回数次第では自分のメインに据えることも考え始めました。耐久性についても注目したいと思います。


 まずは初日の感想でした。





2日目

 

holder: Gillette Superspeed

blade: Kai stainless steel

soap: Stirling soap co. VAREN

brush: DSC synthetic 26mm

preshave-soap: Ach Brito Glyce Classic Scent Pre-Shave Soap

after-shave: Stirling soap co. Uncented balm


 昨日のシェービング後は経験した中で最も良かったです。ソープの機能、その他が関係している可能性もあります。それが頭をよぎったので、ソープをプロラソあたりに変えようかとも考えましたが、思えば他の替刃で剃った時はここまでの感触は無かった気がする。

 結局初日のセットで続行することにします。切れ味の変化についてもその方が解りやすいので前回と全く同じ方法で観察していきます。このように替刃だけではない要素もシェービング感覚をアシストする可能性もあります。アーチザンソープ類は肌に良い成分がてんこ盛りされているので、自分で替刃をテイスティングする場合はそのあたりも考慮願います。


【使用感】

 二日目のシェービング、やはり切れ味的にはWILKINSON SWORDと同じくらいに感じられました。初日と比較してそこまで大きな変化は感じれれませんでした。勿論、顔の右部と左部でヘッドの向きを回転させているので、片側だけが摩耗しているとも思えないのでこの刃はそこまで変化しないと思われます。切れ味が極端に悪くなることもなく、殆ど変化は無い感じです。引っかかったり、毛に負けている感覚は皆無です。

 肌への刺激と滑らかさは変わらず優秀。前回と同じくシェービング後の肌の刺激感が低く、多少追い込んでも大丈夫な刃だと思います。やはり価格に見合う価値があると思います。スキンケアも重視するならこの替刃は魅力的、自分の場合はもう少し切れ味が欲しいのでホルダーを変えて見ようかと思います。


 先日買ったJiFLIのじゃじゃ馬ホルダーを使うとどうなるだろう?強烈なアグレッシブホルダーです。

 この刃は肌に優しいので気になります。ヘッドに掛ける圧力や、方向なども慎重にやればもしかして上手くいく可能性があります。PrkerValiantやロックウェルの調整式などでも上手く行く可能性もあり。


 今までの経験からして切れ味特化でない替刃は若干引っかかったり抵抗感があったり、酷い場合は刃が跳ねたりします。この刃はマイルドさも感じられつつそれがありません。これがどういう作りでこうなっているのが不思議なところです。そして異様に肌への負担が少ないのも不思議です。

 自分は数日しかテストしないですが、色々応用が利きそうな特性をしているので簡単に判断して良いのかも迷いがあります。物としてはしっかりしていると思うので、切れる切れないだけの判断ではなく、これを基準にしてホルダーやアイテム選びをするという手法も面白いのではないかと思います。少なくとも自分の手持ちの道具をこの刃一枚で試してみるのには不足なので、1パックくらいは購入する気になっています。




3日目

 

holder: JiFLI de rasor AL

blade: Kai stainless steel

soap: Taconic Shave Co. Shaving cream Lavender & Lime

brush: DSC synthetic 26mm

preshave-soap: Ach Brito Glyce Classic Scent Pre-Shave Soap

after-shave: Taconic Shave Co. Uncented after balm


 今回はアグレッシブホルダーでテスト。先月購入した中国製JiFLIの最適刃がまだ確定してないのでこの肌に優しい替刃だったら上手く行きそうな気がしないでもない。普通なら格安ホルダーなのでそこまで拘る必要が無いのですが、このホルダー、アグレッシブ系だと言う以外では実は気に入っているのです。軽量ホルダーだしハンドルの持ちやすさが抜群、刃のアライメントがズレたりできない形状のヘッドも良く出来ていると思うんですよね。中国なのにコピー品じゃないところも地味に応援したくなってたりします。

 要するにこんな変なホルダーを使用した場合の反応に興味があります。

 JiFLIだけの話ではなく、アグレッシブ系ホルダーだとどんな感じになるのかも純粋に気になるります。

 念のため今回は肌の回復に重点を置いたセットにしてみます。Taconic Shave Co.はスキンケア性能が高いです。Amazon.jpでも販売してる入手性の良いアーチザンソープだと思います。ソープは他のアーチザンでも良いのが沢山あるのでそれを使用してもいいのですが、これのアフターシェーブバームはとても良いのでオススメします。香りが最低限なので使い勝手が良いです。  今回はこれでテストしてみます。


【使用感】

 まずこの替刃はアグレッシブ系ホルダーに対しての適性があると感じました。

 下手な刃を使うとシェービング後、ヒリヒリ感がかなり感じられますが、これまでの通り肌への負担はノーマルレベルでした。つまり、ある程度は刺激が残りました。  これは恐らく自分がアグレッシブ系ホルダーを使い慣れていない為、テクニックが未熟だというのもあるのではないかと思います。ホルダーが悪いのだとこの場合は言い逃れもできるのですが、恐らく今回に限っては自分のテクニックも不足してると思います。この刃とホルダーに慣れれば、もっとマシなシェービングが出来たと思います。  シェービング時の感覚は、力負けせずに剃れます、切れ味が弱い場合は引っかかりや跳ねたりしますがそれはありませんでした。スムーズさも変わらず、刃が突出して普通なら若干の刺激を感じますがそれも無し。自分が知ってる範囲ですが最もアグレッシブホルダーで快適なシェービングが出来ました。  シェービング後の「ホット感」は割りと早い時間で消えたのでやはりこの替刃の性質は維持されていました。

 高品質の刃は万能性がありますね。この刃を軸としてホルダーで剃れ味を調整しようとしても充分に可能だと思いました。

 初めてアグレッシブ系ホルダーを使用する時、多少の学習が必要だと思いますが替刃はKAIが良いと思います。

 変な替え刃、つまり今までJiFLIで別の刃も使用しましたがヒリヒリ感が許容を超えていました。しかし今回は合格。加えてアグレッシブで剃ったときのベビーフェイスなシェービングになりました。

 これだけいろんなホルダーで優秀な成果を発揮してくれる替刃はいいですね。色々試してみたくなる好奇心が収まりません。間違いなく人にオススメできるレベルです。


 


4日目

 

holder: Merkur 33C head, Maggerd Razors MR12 handle

blade: Kai stainless steel

soap: PRORASO shaving cream fresh (Green)

brush: DSC synthetic 26mm

preshave-soap: Ach Brito Glyce Classic Scent Pre-Shave Soap

after-shave: 無印良品ハーバル化粧水


 メルクール33CのヘッドにMaggerd Razorsのハンドル、俗に言うスケルトンという組合せで剃ってみます。 

 感覚的には同社の34Cに近い剃れ味で、ミディアム系の剃れ味を想定しています(参照、Razorock Razorscale)。

 33Cのヘッドですが、ハンドルのウェイトをヘビータイプに交換していますのでヘッドへの圧力が増しています。  クリームはプロラソ、トナー(化粧水)は国産の化粧水とします。

 予想では肌への負担が少ない替刃ですのでプロラソの抗炎症機能だけで間に合うんじゃないかと思いました。これで経過が良ければ色々なアフターシェーブ化粧品に色々なものが利用可能なのでテストしてみます。


【使用感】

 この4回のシェービング中、もっともバランスの良いシェービングだと思いました。

 アグレッシブホルダーで刃を酷使したのか、すこし切れ味が鈍ったような気がします。滑らかさも相変わらず、引っかかるようなこともありません。ホルダーの変更によってマイルドホルダーと比較して効率も上がりました。

 アグレッシブ系ホルダー程肌への刺激はなく、シェービング直後も目立って感じるほどのホット感もありませんでした。冷水で洗顔するとすぐに落ち着く程度でした。安価な化粧水だけのアフターシェーブですが、違和感を感じる時間も短く通常の状態に戻りました。

 マイルドやミディアム系ホルダーを使用すると肌への負担が特に優しい替刃と思います。

 

 個人的にはこのあたりで替刃を交換しても良いかなと思います。アグレッシブ系ホルダーを挟んで使用し、刃を酷使したので寿命としては4~5日というところかなと感じます。ただ、最後まで滑らかさは失われていないので、ストロークを多くすることを許容するならば1週間位は剃れそうな雰囲気はありました。


 



レビュー後の感想

 

 とても頼もしい替刃と出会えました。終始肌に優しい剃り心地は安心感があり、これが日本製だというのも実感できます。マイルド、ミディアムホルダーを使用すると特に使いやすく常用にオススメ替刃と言えます。肌への負担も少ないので多少ストロークが多くなってしまっても肌への損傷が少ない万能な替刃でした。

 価格と入手性がネックですが、それを受け入れられればかなり満足できる剃りじゃないかと思います。

 




 

 



 


 

 
 
 

4 Comments


Guest
Aug 20, 2024

シェーパー替刃が届きましたので貝印Stainless steelと

合わせて写真に撮ってみました。


ブレードの見た目は一緒ですね。

ちなみにシェーパー替え刃のパッケージには

材質表記があり、「刃先ダブルコーディング」となってました。



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うにぞう(げんげん)
うにぞう(げんげん)
Aug 26, 2024
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追加情報ありがとうございます! ぜひ購入して試してます!!

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Guest
Aug 19, 2024

貝印Stainless steelの国内販売について貝印お客様相談室に

問い合わせしたところ下記の回答がありましたので

情報共有させて頂ければと思います。


日本国内では散髪用品のコームシェーパーの替刃として

販売されてるようです。


なお先程Amazonで購入しましたので

届きましたら写真を添付させていただけばと思います。


ではでは。


-------回答抜粋------------------------------------------------

貝印お客様相談室でございます。

ご返信頂きありがとうございます。


頂いた画像を元に確認させて頂きました所、

該当製品は、日本国内ではカミソリの替刃ではなく、

散髪用品のコームシェーパーの替刃として販売をしていることが確認できました。


以下の製品が該当製品でございます。


・シェーパー替刃 5枚入 品番KQ3050

https://www.kai-group.com/store/products/detail/10634



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うにぞう(げんげん)
うにぞう(げんげん)
Aug 26, 2024
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おお、すごいですね! 早速購入してみます。ありがとうございます!!

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HAVE A NICE SHAVE

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